流体機械
小水力発電システム
小水力発電所で必要な機器を提供しています。
概要
当社は炭鉱設備機器の修理製作工場として創業以来、坑内湧水の移送技術に始まり、長年にわたって水と共に歩んでまいりました。これまでに培った技術を生かし、水車・発電機・制御装置などの製造技術を有しております。また、流体解析技術を用いた高効率化、ニーズに合わせた制御システムの構築まで、当社の小水力発電システムは新エネルギーの創出に貢献します。
特長
Feature 01主要機器を自社で提供可能
小水力発電(特に2,000kW以下)の分野において、水車・発電機・制御装置・増速機などの発電所で必要な機器を自社で製造できる総合力があります。
Feature 02高効率な水車の提供
1882年の創業以来、長年にわたって流体機械分野に携わってきた当社。小水力発電システムについても、長年の経験で培った技術力と、最新の数値解析技術を駆使した設計力を組み合わせることにより、高効率な水車の製造実現しています。
Feature 03オーダーメイドの製品展開
水力発電では流量と落差によって発電量が決まることから、計画地に応じた水車発電機をオーダーメイドで製造しています。お客様の計画に応じて最大発電量となる製品を提供いたします。
水車の種類
発電に利用される水車は、地形によって異なる流量や落差に合わせてさまざまな種類のものがあり、発電を行う際にはその地形で最適な性能を発揮できる水車を選定します。
当社では、横軸フランシス水車、チューブラ水車、ペルトン水車の製造が可能です。
選定表以外の水車も取り扱っており、2,000kWを超える出力にも対応しています。
フランシス水車
流れる⽔の圧⼒によって⽔⾞の内部にある⽻根⾞(ランナ)を回転させる構造の⽔⾞です。幅広い流量・落差で適⽤することができることに加え、構造が簡単なことから、⽇本の⽔⼒発電所の約7割で採⽤されています。
特長
- 幅広い流量・落差で適用することが可能
- 構造が簡単なためメンテナンス性が高い
- 最大使用流量付近での運転効率が高い
フランシス⽔⾞では⼀般的に⽐速度の範囲を100〜300程度に設定していますが、当社では⽔⾞の設計に数値解析技術を導⼊しており、通常は選定外となる低⽐速度の範囲にも対応しております。
チューブラ水車
チューブラ⽔⾞はランナや発電機を直線⽅向に配置している、筒状の⽔⾞です。
流れる⽔のエネルギーを回転エネルギーに変えるランナベーン、⽔の流量を調整するガイドベーンの2つの機構が⽔⾞内部に設置されていることが特徴です。
特長
- 農業⽤⽔など⼤流量・低落差地点での発電に最適
- 発電機を外部に設置することで、大容量の発電機との接続が可能(S形チューブラ)
- 発電機を⽔⾞上に搭載することで、コンパクトな配置が可能(インラインチューブラ)
ペルトン水車
ペルトン⽔⾞はノズルから噴射された水を円周状に配列されたおわん型のバケットにあてて回転させる水車です。
特長
- 小流量・高落差地点での発電に最適
- 100mを超える落差にも適用できる
当社では、海外製水車の輸入もしており、上記水車以外のさまざま水車にも対応いたします。
導入事例
効率的な小水力発電システムの開発
九州エリアで小水力発電事業を展開している九州発電様からのご要望で、新規建設する発電所における小水力発電システムの開発・導入を担当。不測の事態発生時の迅速な対応を約束しつつ、お客様の計画よりも約5%多い発電量を得られる環境の構築に成功しました。
導入の流れ
用途や使用環境に配慮しながら、お客様のご要望に合わせてオーダーメイドでご提供します。
- 製品ご提供期間:18カ月~24カ月
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1現地調査
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2設計
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3設計書説明・承認
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4製造・組み立て・品質検査
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5設置
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6調整
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7稼働
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